切花水揚げ方法


これからの水揚げ方法は一般的なものですが、本や花屋などによって若干の違いがあります。
目的は花に水を吸わせてあげることなので、
花が水を吸っているようならば方法は深く考えなくて大丈夫です!
逆に何度も水揚げに失敗したときは方法や環境を考え直してみてください。


花材 方法
水切り 水上がりの良い花

ガーベラ、スカビオサ、カラー
チューリップなど
●吸水面積を広げるため、斜めに切る。
  
  →花を新聞紙で巻いて水のより深いところで切る
    ことにより、水圧で水揚げがよくなり、花首が
    立った状態で水が上がる。
湯上げ おもに水が下がりやすい花

ニゲラ、ヒマワリ、ストック、
デルフィニューム、カンガルーポー、
アンスリュームなど
●花に直接湯気が当たらないように、上部を紙で
 柔らかく包み、茎の根元5cmくらいを、食塩を入れた
 熱湯の中で斜めに切る。
  1〜2分そのままつけおき、すばやく冷水につける。
水折り 茎の繊維が多い花

トルコキキョウ、カーネーション
菊類、マーガレットなど
●深く張った水の中茎をつけて、水の中で茎を折る。
  
  →繊維が出て、吸水面積が広がり、より多くの水が
    上がる。また、水切り同様、水の深いところで
    折ると良い。
ハンマー
でたたく
枝が硬い花

バーゼリア、枝物など
●根元をハンマーで良くたたき、枝物専用の水揚げ剤
 につけたり、焼きミョウバン、アルコールを擦り込んで
 から、水につける。

 枝物は茎を十字に切れ目を入れる方法でも。
焼く 茎がスポンジ状の花
茎から液体が出る花


千日紅、しゃくやく、ブバリア、
ブルーセージ、クレマチス
ブルースターなど
●茎がスポンジ状の花や、樹液が出る花は、コンロや バーナーなどの勢いのある炎で、焦げ目が付くくらい
 焼き、炭にし、素早く冷水につける。
 花を生けるときは墨の部分は取り除く。



バラの水揚げ方法
●葉は、上から5〜6枚前後を残して他は全部取る。
  →葉の表面からの水分の蒸発を防ぐため
●何十本かまとめて、新聞紙などで頭(花)を含め少々きつめに巻く。
●茎の下から2〜4cmくらいを水の中で斜めに切る(水切り)
●その後、新聞紙を巻いたまま、全体の下から2/3くらいがつかるまでの深水に3〜5時間
  ほど水につける。
●もう一度、水切りをして花を飾る。
  延命剤や中性洗剤を薄めて加えるのもいい方法。
●その後、もし首(花)が垂れてきたら、同じ作業を繰り返すか、湯上げをしてみる。


★入荷してたての花などは、花を新聞紙などで巻き、固定してから上げると茎がまっすぐ上がるのでより効果的です。
★延命剤を花器に入れると、水を腐らせるバクテリアの繁殖を防ぎ、水揚げが良くなるので、花が長持ちします。
★夏は毎日、冬でも2日に1回は水を替えましょう。その時に、花器の中のぬめりも洗って再度水切りしてください。
★花をたくさんつけているものは枯れた花を取り除いてください。痛んだ葉っぱも取ってください。
★日が当たって花器の水の温度が上がると最近が繁殖しやすくなりますので置き場所にも気をつけてください。
★花は感想が苦手です。つぼみが咲かなくなることもありますので、エアコンの風邪などが直接当たらないようにしてください。